ダンスブリッジ2025 -空は繋がっている-

ダンスブリッジ2025 -空は繋がっている-

本企画は、パンデミックにより一時途絶えた国際的な文化交流を再び切り開くことを目的とした「ダンスブリッジ2025 空は繋がっている」の一環として実施されます。
マドモアゼル・シネマが、サンディエゴを拠点とするダンスカンパニーとの国際共同企画に先駆け、拠点劇場の神楽坂セッションハウスで『女は旅である』を上演します。
本作は、振付家の祖母が「写真花嫁」として異国に渡った実話に基づく作品であり、2017年の初演以来、現代の移民・難民問題と共鳴するダンス作品として高く評価されてきました。
2025年夏にはマドモアゼル・シネマが渡米し、本作をカリフォルニアの現地で上演。
続く2026年3月には、アメリカのダンサーを日本に招聘し、近藤良平をゲストに迎えた日米合同公演「ダンスブリッジ2025 空は繋がっている」日米交流「異文化ダンス記憶の出会い」を開催予定です。
舞台芸術を通じて文化的背景を共有し、移民の視点から「共生とは何か」を問い直す本プロジェクトは、今まさに世界に必要とされている対話の場を創出するものです。
また、今回の取り組みでは、若手ダンサーに海外経験の機会を提供するとともに、SNSを通じて舞台裏やリハーサル風景を積極的に発信。ダンスという身体表現を通じ、社会とつながりながら多文化共生に向けた共感の輪を広げていきます。

 

ダンスブリッジ2025 第一弾
マドモアゼル・シネマ

マドモアゼル・シネママドモアゼル・シネマ

 

マドモアゼル・シネマ サンディエゴ公演前夜
Threads of Time時を紡ぐダンス『女は旅である』
『女は旅である』は、100年以上前に「写真一枚」を頼りに異国へ嫁いだ女性たちの旅路を、ダンスを通して紡ぐ物語です。
言葉を超えて観客の心に語りかけるこの作品は、遠い異国で生きた女性たちの喜びや哀しみ、葛藤や希望を身体で描き出します。
実際に送られてきた古い写真を手がかりに構成された本作では、現代にも通じる「移民」としての経験を、普遍的な人間の営みとして見つめ直します。
分断や争いが絶えない今の世界において、他者との違いを認め、共に生きる可能性を模索する姿は、まさに現代社会への問いかけでもあります。「旅」とは移動であると同時に、自己と他者、過去と現在を結ぶ「対話の場」でもあります。
祖母の記憶を継承しながら、その物語を現代に翻訳し、多様な視点から再構築された本作は、日本とアメリカをつなぎ、時を越えて語りかける“身体の記録”として、観る者一人ひとりの人生にも静かに寄り添います。

 

振付:伊藤直子   出演:マドモアゼル・シネマ

 

 

日時:2025年7月19日(土)19時
会場:神楽坂セッションハウス
料金:一般4,000円 学生2,500円 (税込・ワンドリンク付き)

 

照明:石関美穂 音響:上田道崇 舞台監督:鍋島峻介 
美術:くに若尾 衣裳:原田松野
制作:伊藤孝、鍋島峻介、鈴木加奈子

 

アメリカ公演内容

事業スケジュール
2025年7月23日午前 ショーイング、ワークショップ実施
会場:KID WONDER Pacific Beach
2025年7月24日午前 ワークショップ実施 会場:Light Box Theater
2025年7月24日午後 ショーイング、ワークショップ実施 
会場:サンディエゴ日系キリスト教会オーシャンサイドのJapan festival
2025年7月25日午前 ワークショップ実施 会場:Light Box Theater 
2025年7月25日午後 1回公演 公演実施 会場:Light Box Theater 
2025年7月26日 本番実施/2回公演 公演実施 会場:Light Box Theater 
2025年7月27日午後 ショーイング、ワークショップ実施
会場:サンディエゴ日系キリスト教会ラホヤのJapan festival

 

マドモアゼル・シネマ
ライトボックスシアター 
引用サンディエゴダンスシアターw e b サイト

 

招聘団体
・サンディエゴダンスシアター
市内最大級の非営利舞台芸術団体。幅広いレッスンプログラムやTrolley Dancesを展開し、国境を越えたプロジェクトを推進。

 

・サンディエゴ日系キリスト教会
日本文化の紹介や地域住民が自由に表現・交流できる場としてイベント開催。

 

・KidWonder
モンテッソーリ教育と運動学習を融合した市内唯一の教育機関。心身の健全な成長を促進する幼児・初等教育施設

 

日米芸術文化交流アメリカ公演助成:国際交流基金

 

マドモアゼル・シネマ30年「旅するダンス」外への旅の軌跡

 

1993年 設立旗揚げ公演開催『ノスタルジア』
1997年 コンドルズとの合同公演
1999年 初の海外公演 フランス/パリ2劇場『いまここにぼくはいる』
2000年 ドイツ巡回公演 フランクフルト、マールブルク、ダルムシュタット『Tokyo Train』
2001年 ネクストダンス・フェスティバル参加『2月のマーチ』
2002年 ヨーロッパ巡回公演 フランス・パリ、ブルガリア・ソフィア、ドイツ・ブッパタール『Tokyo Train-Stopover』
2004年 ネパール前夜『赤い花白い花』(ネパール公演はネパール政変のため中止)
2004年 ブルガリア巡回公演 ソフィア、カザンラク『赤い花白い花』
2005年 国内巡回公演 鹿児島、福岡『東京タンゴ』ゲストジャン・サスポータス(ピナ・バウシュ舞踊団)
2006年 二国間交流シアター・クリッパ(イスラエル)との合同巡回公演東京/福岡 『オルフェウス』『ワーズアパート』
2007年 国内巡回公演 山口/東京/長野『不思議な場所』文化庁芸術祭新人賞受賞
2008年 シビウ国際芸術祭参加ルーマニア・シビウ『不思議な場所』最優秀観客賞受賞
2009年 日本・ドナウ年2009参加 オーストリア、ブルガリア巡回公演 ウイーン、ソフィア『不思議な場所』
2010年 鳥の演劇祭参加 鳥取『赤い花白い花』  国内巡回公演 東京/福岡『不思議な場所』
2011年 ポーランド・ポルトガル巡回公演 グリフィノ、リスボン(2劇場)『不思議な場所』
2012年 国内巡回公演 岩国/福岡/東京『東京タンゴ』
2013年 アビニョン国際演劇祭参加 フランス・アビニョン『赤い花白い花』 
2014年 韓国グァンジンサマーフェス参加『赤い花白い花』
2015年 d倉庫「ダンスが見たい」参加『春の祭典』
2016年 シンガポールT.H.E.SECOND COMPANY×マドモアゼル・シネマ合同公演
2016年 札幌プロジェクト公演
2017年 榎本移民120年記念メキシコ公演 パツクワロ/レオン『不思議な場所』
2017年 エチオピア・ADEYフェスティバル参加『赤い花・白い花』
2017年 国際都市新宿・踊りの祭典2017参加『女は旅である』
2018年 マドモアゼル・シネマ25周年記念公演『人生劇場』「そらの街から」「女編」
2018年 和歌山県串本町「森のちから」プロジェクト参加
2019年 BOILING MIND1.0  慶應義塾大学メディアデザイン研究科コラボレーション
2020年 BOILING MIND2.0 『彼女の椅子』
2020年 新宿文化芸術支援事業映像作品『追憶のダンス』
2022年 家族の今昔物語プロジェクト 『女は旅である』東京
     『女の旅と神話のはじまり』
     坪内一家×マドモアゼル・シネマ 和歌山串本
2023年 近藤良平×マドモアゼル・シネマ『記憶の住人』『海を渡る』 『彼の地にはあこがれと夢がある』

 

マドモアゼル・シネマ

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