Voice of Kondo Ryohei
近藤良平はさいたま芸術劇場の舞台監督を務めながら、コンドルズなど各地で八面六臂のダンス活動をしていますが、セッションハウスでも30年近く前から多くの企画に参加し続けてきました。今年の新年早々には2024年度の最後のダンスブリッジで、5人のダンサーと共にRKこと近藤良平自らの世界を踊る企画で楽しまさせてくれました。題して「Another side of RK」。自ら公演当日のプログラムに書いた言葉と写真でその模様を想像して下さい。
『RKを踊ること』近藤良平
ソロダンスをはじめて観客に見せたのは、セッションハウスのこの場所。道でひろった化粧台の椅子とガット弦のギターで5分間の作品。4分間は、ギターを弾いて歌い最後の1分間のみ踊った。そんなこともなつかしい。今回のAnother side of RKとはソロではあるけれど6人合わせてのソロです。
僕は僕とずっと繰り返す。今も昔もRK。他のみんなもRK。僕も娘もRK。もしかすると血であり存在である。舞台に登場するキャサリン(ピンク人形)は娘がうまれる前のソロ作品から、舞台の机は南米時代のもの。
ごくごく個人史の中に、すべては生き続けている気もする。ソロを踊ったり、今後ソロを踊り続けたり、1人で孤独におちいったり、1人で旅に出かけたり、ふと気づいたら「1人だ!!」なんてこともある。どちらにせよ、ソロ踊る。セッションハウス、みんなと一緒―くずれないひとつの形なのかもしれません。
新年わざわざ足をはこんでいただいてありがとうございます。
分身よありがとう。みんなが参加してくれて僕はさみしくありません。
近藤良平
ヴォイス・オブ・セッションハウス2024より抜粋