韓国でのダンスフェスを通じた3年間の交流を振りかえる
毎年セッションハウスは韓国とのダンス交流企画を実施していますが、舞台総括を担当している鍋島峻介にその意義を語ってもらいます。
鍋島峻介
2023年から2025年にかけての3年間、私は韓国・大邱(テグ)で開催されている国際ダンスフェスティバル NDA(NEW DANCE for ASIA)にセッションハウス企画室を代表してゲストとして継続して参加してきました。この活動は、「アフターコロナにおける国際交流企画」の再始動であり、同時に毎年恒例の「ダンス花」公演へ招聘する新たな才能を発掘する重要なプロセスでもありました。3年間参加した感想等を簡単にまとめていきたいと思います。
1年目の2023年はコロナ禍から世界がようやく動き出した時期の開催でした。会場は劇場プログラムに加え、フェスティバルの主催者であるユ・ホシクさんのスタジオでのパフォーマンスという2拠点展開。当時はまだ社会状況の影響か、ソロ作品が中心だったことが印象に残っています。また、大邱の若手ダンサーにフォーカスしたプログラムもあり、地元の熱量を感じる年でした。
2年目の2024年は以前セッションハウスでダンサーとして出演したことがあるムンスクさんが芸術監督になった大邱文化芸術センターでの開催でした。より大きな大劇場と小劇場が併設されていて多彩なプログラム構成になっていました。フェスティバル以外にもムンスクさんのカンパニーのリハーサルを見学したり、劇場の施設を案内してもらったり貴重な体験ができました。
3年目の2025年はより大きな大劇場での開催でした。ロビーパフォーマンスとして大道芸的なダンスを行っていたのが特徴でした。全体的にはソロやデュオ等の少人数の作品は少なく各国のフェスティバルからやってきたダンスカンパニーや舞台装置を利用したより大規模な作品が多かったです。ソロやデュオの作品は数作品しかなかったですが、その中で作品の世界観や身体の動きが面白いキム・サンホンさんのソロを2026年のダンス花の招聘作品に選びました。
この3年間の交流で得た知見と絆を礎に、国境を越えた新たな表現の場を今後もさらに広げていきたいと考えています。



