ヴォイス・オブ・セッションハウス2025

ヴォイス・オブ・セッションハウス2025

巻頭言「未完に耐える息の長さ」で歩む私たち

 

セッションハウスは1991年に創立してから今年2026年は35周年の大きな節目を迎えました。この間には山あり谷ありの歴史を積んできましたが、多くのダンサーやアーティストに依ってさまざまな企画を実施してきました。その間にはコロナ禍という大きな障害もありましたが、その中からでも工夫を凝らして歴史を刻んでくることが出来ました。

 

民俗学の始祖といわれる柳田国男氏に「未完に耐える息の長さ」という言葉がありますが、セッションハウスはその心意気を持ってこれからも歩んでいきたいと思っています。

 

今号も昨年やこれまでにやってきたことを振り返り今後の課題についてのダンサーやアーティストの方々の声をお届けするとともに、舞台やギャラリーを支えてきてきた多くのスタッフたちの声をお届けしたいと思います。(記:伊藤孝)

 

ヴォイス・オブ・セッションハウス2025-神楽坂セッションハウス記事一覧

2020年、やっとたどり着いた30年目があった。翌年まで企画や予約で毎週末埋まり、平日のダンスクラスにもダンスを必要とする人々が集まり、バレエクラスの子どもたちも目的に向かってかわいい夢をいだいていた。「やっとここまで来た」、そう思った年明け、30年目の1月。その日常が根こそぎ壊れた。設立以来続いた...

2025年『ナイトセッションライブ』という企画を立て、隔月奇数月に私と数名のゲストダンサーを呼んで、ベートーベンの第九交響曲全楽章を踊るというイベントを開催しました。以前『ナイトセッション』という企画をやったことはあるのですが、その時はゲストダンサーとデュオという形式でやりましたが、今回は私含め4名...

セッションハウス創立35周年おめでとうございます!これだけの長きに渡って[ダンスを育み新たな表現を発信し続ける場所]として多くの方に愛され続けていることに尊敬と感謝の念でいっぱいです。またコンテンポラリーダンス界の希望だとも(生意気ながら)感じております。こうした発信地になることは私が主宰するカンパ...

2025年1月に世界的にも類を見ない珍しい団体がセッションハウスにて産声を上げました(2025年1月初演)。名は『先生ショナルズ』。メンバー全員が現役小学校教員、保育士という、言わば人前に出ることを日常としている「先生」が、非日常の舞台で全てを曝け出す先生賛美的挑戦系ダンス集団です。「先生が踊れば子...

2025年7月22日から30日まで、アメリカ(サンディエゴ)で公演を行いました。「女は旅である」の上演とあわせて、教会や幼稚園でもパフォーマンスを行いました。アメリカに行くことは、これまで一度もアジアを出たことのない私にとって、勇気のいることでした。長時間のフライトに耐えられるのか、入国審査で何か問...

2023年から2025年にかけての3年間、私は韓国・大邱(テグ)で開催されている国際ダンスフェスティバルNDA(NEWDANCEforASIA)にセッションハウス企画室を代表してゲストとして継続して参加してきました。この活動は、「アフターコロナにおける国際交流企画」の再始動であり、同時に毎年恒例の「...

セッションハウスに初めて行ったのは床の工事をしている時でした。所属していた谷桃子バレエ団の先輩からの紹介を受けて伊藤ご夫妻に会いに神楽坂へ。お二人はこの地下スタジオでいろいろなダンスパフォーマンスとクラスを展開させたいと熱く語られて、私もお話しをうかがいながらワクワクしていました。オープンと同時に私...

セッションハウス・ガーデンで初めて開催した「おしゃべりなアート展MessageArtEhibitionvol.18」は。2025年11月10日〜16日の会期を無事に終え、改めてセッションハウス・ガーデン空間に展開した60人の作品の陰影と、作家たちから提出されたコンセプトを読み返すなど、展覧会をふり返...

1991年に現在の小劇場を始める時にどのようなネーミングにするのか思い悩んだ末に出た来たのは「セッション」という言葉でした。私が大学生だった60年代の頃はアートブレーキーらのファンキー・ジャズが大流行しており、私もよく新宿などのジャズ喫茶に入り浸っていました。そしてその後就職した放送局(TBS)の仕...

Voice of staff ― セッションハウスを支えるスタッフの声

ダンス公演などの舞台は当然のことながら、照明や音響、映像、舞台監督、受付などのスタッフがいてこそ成り立つものです。そして企画を維持実施するための経理の仕事も縁の下の力持ちとして欠かすことの出来ないスタッフの仕事です。そこで今回は彼らの声にじっくりと耳を傾けていただきたいと思っています。

オーケストラ演奏者は、はじめ各自生まれ持った気質によって楽器を選び、選んだ楽器を習得するにしたがって楽器に合った性格になっていくという説を聞いたことがあります。それではこのセッションハウスで照明を約30年担当してきた者はどう変化しているのかを思いつくままに挙げてみます。◯夕焼・月を見ると再現するため...

月日が経つのは早いもので、もうそんなに!?といった感じです。先日2階ギャラリーの壁面塗装をし直した際も、いろいろと思いを馳せながら手を動かしていました。私の師でもあり、このセッションハウスの創設メンバーである故川崎克己氏に連れられ初めて訪れた時は、まだ建って間もない頃だったと記憶しています。それから...

私は音が聴こえる瞬間が好きです。お店で音楽が流れ始める瞬間や、映画館で主題歌が空間いっぱいに広がる瞬間、遠くから車の音楽が近づいてくる瞬間など、音が生まれ、空気を震わせながら自分のもとへ届くあの感覚に、子どものころから強く惹かれてきました。音が自分の胸の中にすっと入り込んでくるような感覚があり、それ...

はじめまして、原です。セッションハウスでは「はらちゃん」と呼ばれていて、気づけばスタッフとして5年目になりました。普段は舞台照明やオンライン配信、受付業務などを担当しています。私がセッションハウスと関わるようになったきっかけは、2020年にUDCに出演したことでした。ただ、実はそれ以前から、舞台の裏...

今から35年前の4月、セッションハウスのダンスクラスの受講者の方を緊張しながらお待ちしていたことを思い出しています。講師の高木俊徳先生、尾本安代先生方の背中がピンとして凛とし立ち姿も目に浮かびます。姉の伊藤直子がスタジオ経営を始めるということで当時、私は子育て中の専業主婦だったので事務仕事をしたいと...

年が改まった今年2月7日に若手ダンサー支援プロジェクトの「ダンス花」公演が行われ、日韓のダンス交流で大邱のフェスティバルでセッションハウスを代表として鍋島峻介が選んだ韓国のダンサーを含め7作品が競演しました。公演の後一般社団法人セッションハウス企画室の3人の理事(尾本安代、松本大樹、笠井瑞丈)による...

セッションハウスの2【ガーデン】では、2025年も自主及び共同・協力企画のほか、レンタルの展覧会、トークの会、朗読会、落語会、クロッキー会などの活動の場となりました。自主及び共同・協力企画の軌跡3月26日〜4月6日ツーゼ・マイヤー展「EchoesOfTomorrow」4月10日〜14日第9回わわわ俳...

1月11・12日ダンスブリッジクオリティを探す旅「TheAnotherSideofRK」(3回公演)振付・演出:近藤良平出演:小暮香帆、木皮成、石井團、中村理、ニイナ近藤良平18日シアター21フェスvol.134(1回公演)24日nightsessionlivevol.1(1回公演)出演:笠井瑞丈、...

編集後記

 

2025年も多事多難な1年でしたけれど、こうした中でセッションハウスではアーティストやスタッフ達は、自分の

持ち場で訪れて下さる方々に有意義な時間を過ごしていただこうと工夫をこらして奮励努力したきました。その心意気を彼らの声を通して皆様に伝わることを願っています。(T.I)

編集:一般社団法人セションハウス企画室(伊藤孝、上田道崇、井口智恵)

発 行:162-0805 東京都新宿区矢来町158番地

TEL.03-3266-o461 FAX.03-3266-0772 E-mail:mail@session-house.net

URL:www.session-house.net

  このエントリーをはてなブックマークに追加 
page top