原綾香『セッションハウスで働くスタッフとして』

セッションハウスで働くスタッフとして

原綾香(照明・オンライン担当)

 

はじめまして、原です。セッションハウスでは「はらちゃん」と呼ばれていて、気づけばスタッフとして5年目になりました。普段は舞台照明やオンライン配信、受付業務などを担当しています。

 

私がセッションハウスと関わるようになったきっかけは、2020年にUDCに出演したことでした。ただ、実はそれ以前から、舞台の裏側に関わること自体には親しみがありました。

 

大学時代は、自分たちで公演をつくり上げる環境で、特に学祭での発表では、自分の出番ではないときに学生同士で交代しながら照明や音響を担当していました。

 

その頃から、舞台は表に立つ人だけで成り立っているわけではないという感覚や、裏方として関わる面白さを自然と感じていたのだと思います。UDCでは演者として舞台に立ちながらも、作品を支えるスタッフの動きや、舞台裏に流れる独特の空気に魅力をとても感じていました。「踊っている人だけで舞台ができているわけではない」その当たり前のことを、あらためて実感しました。

 

現在は、仕込みの日は照明班、公演初日は受付班、公演二日目はオンライン配信班、というように、公演ごとに担当を持って関わっています。日によって役割は変わりますが、一日の中で大きく動き回ることはあまりなく、それぞれの持ち場で現場に向き合っています。正直、とても忙しい現場ではありますが、その分、公演全体をいろいろな角度から見ることができるのは、この環境ならではだと感じています。

 

最近は担当する照明も少しずつ増えてきて、毎回が勉強の連続です。正直なところ手探りな部分も多いですが、その分、現場で得られるものも多く、楽しみながら取り組んでいます。

 

現場では、毎回同じ正解があるわけではありません。作品や演者が変われば、求められることも変わりますし、その場で判断しなければいけないこともたくさんあります。だからこそ、自分の中で考え続けることや、周りと話しながら調整していくことが欠かせないと感じています。うまくいったことも、反省が残ることも、すべて次の現場につながっていくと思っています。

 

私がセッションハウスで働く中で、特に面白いと感じているのは、スタッフが「一緒につくる側」として現場に立てることです。演者から「こんなことをしてみたい」というアイデアが出たときに、「それならここが活かせそう」「こういう方法もできるかもしれない」と提案を返し、実際にそれが形になる。その過程に関われることに、特別さを感じています。だからこそ、演者とのコミュニケーションはとても大切にしています。どんなことを考えているのか、何を大事にしているのかを共有しながら、同じ方向を向いて現場に立つことを意識しています。人と話すこと、相手の考えを引き出すことは、自分の武器でもありますから(笑)そこはこれからも大事にしていきたいですね。

 

完成されたものだけでなく、まだ途中のアイデアや試しながらの挑戦も、そのまま受け止めてくれるのがセッションハウスだと思っています。公演ごとに照明や配信、受付と立場は変わりますが、どの持ち場にいても、作品が立ち上っていく瞬間に立ち会える。その距離の近さが、この場所で働き続けたいと思う理由のひとつです。

 

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