セッションハウス・アワード2012

セッションハウス・アワード ダンス花2012

セッションハウス・アワード2012
“第1回セッションベスト賞 中村蓉『別れの詩』に決定しました。

中村蓉『別れの詩』

第1回セッションベスト賞
中村蓉『別れの詩』


2012年に上演されたシアター21フェスシリーズ80作品の中から選出された10作品による
セッションハウス・アワード「ダンス花」への参加作品は。
6月公演 @愛知伸江×永井由利子 A柿崎麻莉子 B清藤美智子 C中村蓉 D森政博
12月公演 @奥野美和 A咲〜saku〜 B竹之下たまみ Chug×boku D中村理
以上の10作品です。
観客票及びスタッフ票の集計を参考に審査員5名が最終審査を行い、決定いたしました。

 

審査員
池野惠(評論家) 近藤良平(振付家・ダンサー) 松本大樹(振付家・ダンサー)
伊藤孝(セッションハウス代表) 伊藤直子(振付家・セッションハウス企画監修)

 

「選出の言葉」 審査員を代表して 伊藤直子
コンテンポラリーダンスの「賞」の設定は、セッションハウス20年の歴史ではじめての試みです。
多様性が魅力のこの分野の選考にあたっては、最終的には
1)小スペースとしての特徴を生かし、観客との連帯感など他者に開かれた作品
2)独自の表現を探し表出している作品
3)ダンスの強度、独特の身体性で見せる作品
の3点を勘案し、特にセッションハウスの特徴としての1)2)を選考の基準として重視いたしました。
授賞作品 中村蓉『別れの詩』は、誰にでもわかる言葉(映画)をもちい、独自性を道具の使用で見せ、個人史的になりやすいソロダンスを楽しい客観性のあるダンスとして見せました。意表をつく道具の使い方で、親子の物語を一人で展開させながらも説明過多にならず、踊るからだは十分に強度を備え、見るものの共感を得たと考えます。
私達は受賞者も含めどのダンサーも成長の過程を見続けてい、それぞれの表現の発展を感じられたことが一番の喜びです。コンテンポラリーダンスの良さは競争になく、一人に絞ることが難しく審査員一同、意を決して絞り込みましたが、視点や基準を変えるとどの作品が授賞しても不思議はありません。未来の方向性も多種多様だった10作品のダンスが、これからもっと社会にうったえ、世界に広がる原動力になることを信じています。
そして現場に足を運んでいただいたり、DVDで全作品を見直したり、心をこめて審査いただいた4人の審査員の皆様の真摯さに心から敬意を表します。誠にありがとうございました。
セッションハウスアニュアルレポート(3月発行予定)で選考の詳細など発表していきたいと思います。
ダンスを取り巻く環境を皆で発展させていけるよう、今後共どうぞよろしくお願い致します。

 

2013年 1月 セッションハウス 企画監修 伊藤直子

 

中村蓉

中村蓉プロフィール

早稲田大学モダンダンスクラブにてコンテンポラリーダンスを始める。09年より小野寺修二氏・近藤良平氏の振付作品に参加、アシスタントを務める。舞台の他に郷ひろみMV、docomoTVCM等にも出演。2011年より創作活動中。12年ネクストリーム21ダンスコンペティション審査員特別賞。第1回セッションベスト賞受賞。


過去のセッションハウス・アワード受賞ダンサー

セッションハウス・アワード2012

第1回セッションベスト賞 中村蓉 『別れの詩』

 

セッションハウス・アワード2013

第2回セッションベスト賞 小暮香帆 『涙の球体』
セッション奨励賞 望月崇博

 

セッションハウス・アワード2014

第3回セッションベスト賞鈴木竜 『Agnus』

 

セッションハウス・アワード2015

観客賞 DEBEDEBE☆1号『ewig』
奨励賞 tantan『生きるために食う。』

 

セッションハウス・アワード2016

審査員賞 松本武士『―doko―』
観客賞 五十嵐結也『さよならともぢくん』

 

セッションハウス・アワード2017

セッションベスト賞 スッポンザル(小林利那・藤島美乃里)『鼈』

 

セッションハウス・アワード2018

チャレンジ賞 江上真子『Juliet』
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