セッションハウス･アワード ダンス花2013
セッションハウス・アワード2013
第2回セッションベスト賞
小暮香帆『涙の球体』に決定しました。
また、近年のセッションハウスでの目覚しい活動を評価し、
2013セッション奨励賞を望月崇博に授与することを決定しました。
第2回セッションベスト賞
小暮香帆『涙の球体』
セッションハウスノンセレクトダンスプログラム、「シアター21フェスシリーズ」では、毎年80作品を越えるダンスが上演されています。その中から選ばれた10作品、セッションハウスアワード「ダンス花」参加作品の中から“セッションベスト賞”を選考しました。
「ダンス花」当日のアンケート票及びスタッフ票を参考に、審査員5名が最終審査を行い決定いたしました。
審査員
池野惠（評論家）近藤良平（振付家・ダンサー）松本大樹（振付家・ダンサー）
伊藤孝（セッションハウス代表）伊藤直子 （振付家・セッションハウス企画監修）
2013年セッションハウスアワード「ダンス花」への参加作品は
2月公演 《O・》zeroten .nokoto@ ひーろーズ TOY 三浦香織
9月公演 米川千津子 三輪亜希子 小暮香帆 西山友貴 The Bambiest
以上10作品。
審査員を代表して 伊藤直子
コンテンポラリーダンスの特徴の一つはその表現の多様性にあります。
心動かされた10作品の中から選ぶということは昨年同様難しいことでしたが、社会にダンスを届ける役割のダンサー達を励ますことを目的としたセッションベスト賞の理念を選考の基に置き、5人の審査員がそれぞれの価値観を踏まえて選考いたしました。
2013年の作品は全体的に外に向く力より、テクニックの強さが印象的でした。
「イメージの視覚化、他者への視点、独創的なの身体表現」などを基準に選考していますが、強度のある身体が並んだことは一つの進歩と考えます。大きく開かれたダンス表現の可能性の難しさと楽しさを共有し、更なる表現力アップをダンスするもの全員の課題として考えて行きたいと願っています。小暮香帆作品はしなやかな身体から繰り出される静謐なエネルギーに魅せられました。観客票、スタッフ票そして4人の審査員の票を集めました。「ダンス花」作品はまだ発展させる余地があるが、ダンサーとしての資質や魅力が十分に感じられたこと、年間を通した活動の中で作品構成力も評価できると審査員の意見が一致しました。
望月崇博作品は「ダンス花」での発表作品が実験的な新作のためベスト賞には届きませんでしたが、ソロ作品の独創性と近年の目覚しい創作活動が評価され、特別に今年は奨励賞をいう審査員一同の意見が一致しました。
残る8作品も独自性に満ちたもの、優れたテクニックに裏打ちされたものが並びました。勇気を持ってご参加下さったダンサー皆様、真摯に選考という難しい作業に取り組んで下さった審査員の皆様、そして当日ダンスを見届けて下さった観客の皆様、作品を支えたスタッフの皆様、心よりお礼を申し上げます。今後も「外への視点」のあるダンスを社会へ届けて行きたいと願っています。
小暮香帆プロフィール
平成元年生まれ。6歳より吉田久木子に師事。これまで笠井叡、笠井瑞丈×上村なおか、三浦宏之、岩淵多喜子など多数の振付家作品に出演。2012年日本女子体育大学卒業、笠井叡作品｢Uturobune〜虚舟〜うつろぶね｣イタリアツアーに参加、出演。同年より創作活動を始め、ソロ作品「涙の球体」はセッションハウス、福岡ダンスフリンジフェスティバルvol.6にて上演。めぐりめぐるものを大切にして踊っている。第2回セッションベスト賞受賞。
望月崇博プロフィール
トップスター主宰。あまたの振付作品に出演する傍ら、演劇等の振付もこなす。2010年には、フランス、オランダに留学。筑波大学大学院舞踊コース修了。 Nextream21にて奨励賞2013セッション奨励賞を受賞。2000年度サッカー静岡県選抜。ポジションMF。
過去のセッションハウス・アワード受賞ダンサー
セッションハウス･アワード2012
第1回セッションベスト賞 中村蓉 『別れの詩』
セッションハウス･アワード2013
第2回セッションベスト賞 小暮香帆 『涙の球体』
セッション奨励賞 望月崇博
セッションハウス･アワード2014
第3回セッションベスト賞鈴木竜 『Agnus』
セッションハウス･アワード2015
観客賞 DEBEDEBE☆1号『ewig』
奨励賞 tantan『生きるために食う。』
セッションハウス･アワード2016
審査員賞 松本武士『―doko―』
観客賞 五十嵐結也『さよならともぢくん』
セッションハウス･アワード2017
セッションベスト賞 スッポンザル（小林利那・藤島美乃里）『鼈』
