アニュアルレポート

セッションハウス アニュアルレポート(ヴォイス・オブ・セッションハウス)

「アニュアルレポート」は、セッションハウスが1年間に劇場で行ったダンス公演・イベントの記録や、ダンス界を代表する振付家・批評家による寄稿文を収録した年次報告書です。
創刊以来、セッションハウスの活動を記録し、ダンスの現在を多角的に捉える媒体として、毎年一度、4月頃に発刊してきました。

 

現在は名称を「ヴォイス・オブ・セッションハウス」に改め、従来の年次報告の枠を越えて、アーティストの声、劇場の思想、創造のプロセスを伝える「セッションハウスの公式カルチャー誌」として発行しています。
年に一度の刊行というスタイルはそのままに、多彩な視点を交えて、劇場で生まれるダンスの力と可能性を社会へ届けることを目的としています。

 

年次資料

セッションハウスは1991年に創立してから今年2026年は35周年の大きな節目を迎えました。この間には山あり谷ありの歴史を積んできましたが、多くのダンサーやアーティストに依ってさまざまな企画を実施してきました。その間にはコロナ禍という大きな障害もありましたが、その中からでも工夫を凝らして歴史を刻んで...

1960年頃に「越境者」というタイトルのイタリア映画があったが、その内容は失業したシチリアの鉱山労働者たちが職を求めてフランスとの国境を越えるシリアスなストーリーのものです。しかし、私はその内容は別として「越境」という言葉に魅かれ続けてきたことが潜在意識にあったようで、セッションハウスで実施してきたダンス公演の多くにジャンルや発想のさまざま、表現する方法など境界線を越え交錯したものがあるような印象...

セッションハウスが創設されたのは 1991 年だが、コロナ禍の騒ぎの中で記念事業も出来ないままで 30 周年を過ぎてしまった。しかし、コロナ禍で観客数を限定する一方で公演の模様をオンラインで配信するなどの工夫をこらして公演活動を実施してきた。 2023 年、コロナ禍の嵐が下火になるにつれて舞台でのダンスを見る観客数も戻り始め、数多くの公演が実施された。公募公演の「シアター 21 フェス」は「U25...

 今私たちが住む世界は、コロナ禍に追い打ちをかけるように、ウクライナやミャンマーでの戦争はますます苛烈さを増し、決して安穏とした気持では過ごせないことになっています。2022年、そうした困難な世界の中で一人ひとりのダンサーや振付家、制作者は、さまざまな想いで多様な活動をやってきました。「たかがダンサー、されどダンサー、たかがアーティスト、されどアーティスト」の心意気で皆頑張ってきました。2022年には「ダンスの力プロジェクト」と題して、「家族の今昔物語」のシリーズで3作品を創出しました...

 コロナ禍に見舞われて 3 年目になったけれど、今なお一進一退で予断を許せない状態が続き、私達の活動には幾多の困難が立ちはだかっていて苦闘の毎日を強いられている。その上この冊子の編集をしている時にウクライナで多くの犠牲者を出す戦争まで起きている。まさに今は昔、疫病や地震・暴風雨などの自然災害、戦乱に見舞われた世を嘆いて、鴨長明が『方丈記』の中で「古都すでに荒れて、新都はいまだ成らず。ありとしある人...

ヴォイス・オブ・セッションハウス

 ここに1枚の写真がある。新型コロナウイルスが世界各地に拡散し始めた3月の末、新聞に載ったものである。遠くにエッフェル塔が見えるパリ市内の広場で、たった1人男性がジョギングしているだけのさほど変哲のない写真だ。だがそれを見た時、私はこれこそコロナが作り出した世界だとの想いに囚われ、寒々とした気持ちに襲われてしまった。病院などで不眠不休で重症患者の看病をする医療従事者の写真でもなく、広場に持ち込まれ...

アニュアルレポート2018

社会への関与の在り方などを模索しながら、活発な舞台活動に 取り組んでいるダンサーやアーティストたち。「アニュアル・レポート」は今号から、その彼らの声を軸にお届けすることとした。

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